０９日本語尤政雪

「人間失格」という本は日本の作家太宰治によって書かれたのだ。太宰治は人生の最後の期日にこの本———まるで彼の一生の経験を基づく本を書いた。

　太宰治の一生はその戦争時代の間にけっこう普通の人生かもしれないが、今の時代から見れば少し伝説の雰囲気に囲まれたようだ。彼は五回までも自殺しようとしたが、毎回違う女の人と一緒だった。それに五回目の自殺で死んで、３９歳だった。

　「人間失格」というのは人間として生きている資格がなくなるという意味のだ。この物語は三枚の古くて黄色になった写真から書かされ始まる。主人公の葉蔵は第一人称でこの物語を述べていく。全書は何もかも消極的な態度で展開されるが、意外に今の若者たちに好評されている。

主人公は貴族の家庭の中に生まれて、お父さんが官吏としてすごい権力を持っている。葉蔵自身も顔があるし、ほかの人に対して優しいし、勉強に真面目だし、成績がよいし、すごく持っている。しかし、それは全部彼の仮面に過ぎない。幼い時、葉蔵はほかの議員と一緒に父の演説を聞いたことがある。「すばらしい演説ですね。」「今度の演説は大成功ですね。」などといろいろ褒められたが、宴会の後各々の家に帰った時、「本当にくだらないだよ、まったく。」「みっともないだな。」と皆が改めてそう呟いた。幼い主人公は人がなぜそうなるか訳分からない。しかし、そのあと大きくなった彼もその人たちのような仮面をかけている大人になった。成長につれて、葉蔵はますます人間を理解不能になった。おおきくなればなるほど人間が怖くて恐ろしくてたまらない存在になった。どうしようもない葉蔵は最後に人を笑わせる役を演じると決意をつける。人を笑わせることに通じて心の中の不安を取り除く。彼は人間が怖がってしょうがないだが、人間を諦めることができない。人を笑わせることは人間に最後の求愛にほかならない。

葉蔵は優れた成績で理想的な学校に入ったが、喜びとかちっともなかった。彼はまだ人間を理解できないからだ。新しいクラスの中で、葉蔵はある男の子と出会った。その子は貧しいだが毎日うろうろしていた。葉蔵はその子から酒とタバコと娼妓のことを習った。退廃な生活を送っていた。親からもらった金が足りないから、彼は女の人に強請して、いくつの女の人の間に周旋していた。ある夜、彼はある芸妓と心中しようとした。その女の人は死んでしまったが、彼は救われた。「自殺協力罪」で逮捕された後彼の所業はばれてしまって父に気づかれた。父は怒鳴りで親子関係を断絶しただけでなく、二度と自殺しないように葉蔵を監禁した。葉蔵はとうとう人間に絶望になった。

大庭葉蔵———人間として生きている資格を失った男は完全に感情に走る続いていく。病弱で、無力で、次第に堕落した生活に陥る。麻薬に浸るし、飲酒に耽るし、自殺しようとするし、他人を全然理解できない。何でも怖がっていてたまらない。

私から見れば、葉蔵は弱虫である。臆病で幸せも怖がって、綿花に触れても傷つけられる。葉蔵はなぜそんな様になったか。社会のせいだか、それとも家族のせいだか。

主人公のようにこの世界に絶望するほどではないが、「人間失格」の中に自分の姿を見つけられることが決まっている。社会に定められた「人間」とは彼たちを満足させて、彼たちに認められる人間にほかならない。そうではないと、屑や役に立たないと言われて、苦労させてあげる。人はどのように身を滅ぼすか、この本はそのことを見せてくれた。

あなたも人間として生きている資格を失ったか？茨の道を進むか、苦痛で倒れるか、第三の道がない。未来を覚悟してください！