本田宗一郎
宋陽
この夏休み本田宗一郎転を読みました。本田さんの一生について紹介くれました。以下はこの本を読んだあど、私の就職観について思うことです。
「愛されてお金持ちになる魔法の言葉」という本が2004年に出て、30万部を超えるベストセラーとなりました。この本の冒頭にはこう書かれています。「まず第一に、女性が身も心も満たされて本当に幸せになっていくためには、うんと素敵な恋とたくさんのお金が絶対に必要です。どちらか片方だけで幸せになっていくことはできません。」
お金は全てでしょうか。皆さんはどう思いますか。皆さんは何のために働きますか。夢ですか、あるいは、お金ですか。
銀行や不動産などの会社は給料が高いため、卒業生の間で大変人気があるそうです。もともと、私はお金があったら、夢も実現しやすいと思っているから、高い給料を目指して、自分の道を計画していました。しかし、この考えは台湾でのある小さいできごとで変わりました。
昨年の秋、交換留学生として、私は台湾に行きました。高雄大学で一学期勉強しました。初めてその島に立った私は緊張のあまり台湾の人に話しかけることができませんでした。第一週目の土曜日、他の交換生と約束して一緒に繁華街に行きました。興奮して、朝八時前にバス停でバスを待っていました。
バスが到着したと、私たち六人は順に並んで次々に乗車しました。その時、その運転手さんは暖かい笑顔をして、明るい声で「おはよう」と言いました。まるで私たちが彼の家に訪ねてきたお客さんかのように。広州の運転手さんの無表情な顔に慣れている私たちは一瞬驚きました。何秒もたってから、あわてて不自然な笑顔で「おはよう」と返事しました。微笑む、会釈する、「おはよう」と言う、この一連の動作を6人みんなに交わしても、その熱意は欠けていませんでした。「わあー、礼儀正しいー。台湾の運転手はみんなそうなの?」びっくりした私たちは、「もしかして、私たちが台湾人じゃないことを知ってるから、そうするんでは?」「かもね。」などと話していました。ところが、 びっくりしたことに次の駅で乗車する人にも同じように笑顔で、「おはよう」と挨拶していました。次の次の駅も。彼の優しい笑顔、親切な声、今でも、ちゃんと頭の中に残っています。その晩、ターミナル駅でバスを降りる際、運転手さんは「おやすみなさい」と声をかけてくれました。
以前は見知らぬ人にこのように挨拶されたのは一度もありませんでした。何と言葉を返したら良いかわからないまま戸惑いながらも、この暖かい言葉で自分の心が癒されて行くのを感じました。その夜私はこの光景を思い返して、こんなことを思いました。この社会の望ましい将来にとって、私たちがただ自分の夢を追うことだけに熱中するというのは、ちょっと自分勝手なのではないか。多くの人は、ゆったりした生活がしたい、楽したい、さらに金持ちになりたいなどという夢を持っていると思います。でも、そんな人ばかりだったら、将来の社会はどうなるのでしょう。
私がよく乗るバスの運転手さんは毎日疲れているからか、いつも「こんな仕事嫌だな」「もっと楽な仕事に変わりたいな」というような印象を与えています。それに引き換えて今回台湾で接した二人の運転手さんは全く違います。きっと自分の仕事を愛しているからこそ、心をこめて私たちと挨拶できるのでしょう。また、この二人は責任感を持って、運転しています。お客さんの気持ちを考えて接するだけでなく、お客を安全に目的地まで運んでくれているのです。
お金は無いよりあったほうがいいです。そう思わない人はまずいないでしょう。でも、お金のためだけに仕事をするというのは、自分のためにも社会のためにも良いことではないと思います。自分も才能を伸ばし、その伸ばした才能を社会のために生かして行くことが大切だと思います。私は自分の才能を最大限に生かしながらも、最高の「もてなし」をしようと心に決めました。自分の能力を社会に最も貢献できるような仕事をしようと思います。そのため毎日勉強して自分の能力を高め続けようと思います。